いま、東京の小さな工務店と、集客の仕組みを作っています。suzuken.site という、内装工事を請ける職人の会社のサイトです。
完成した仕事の報告ではありません。進行中の、途中経過の話です。ただ、この現場にはU-MAという会社の考え方がいちばん分かりやすく出ているので、途中のまま書くことにしました。


設計の条件は、ひとつだけ
この仕組みには、最初に決めた条件がひとつあります。
職人の段取りを、こちらが変えないこと。
現場は、スマホとLINEで動いています。朝の段取りも、資材の相談も、図面のやりとりも、現場の写真も、ぜんぶLINEのグループの中にある。それが彼らの仕事のやり方です。
普通にシステムを入れようとすると、こうなります。「このアプリを入れてください」「このIDでログインしてください」「終わったら、この画面に入力してください」。覚えることがひとつ増えるたびに、使われなくなる可能性が一段上がります。現場の手を止めるシステムは、どれだけ立派でも、ただの邪魔です。
だから、新しい画面を作りませんでした。入口も出口もLINEです。
いつものグループの中に、仕組みの側がひとり分の席をもらって、静かに座っている。職人がやることは、電話に出る、LINEを見る、現場をやる。全部、いままでやってきたことのままです。
溜まる
グループの中を、毎日いろんなものが流れていきます。図面、現場の写真、寸法のメモ、「あの資材が入らない」「じゃあこっちでいこう」というやりとり。
これまで、これらは流れて消えていました。LINEの中の写真やファイルは一定期間で開けなくなりますし、半年前のトラブルをどう切り抜けたかは、職人の頭の中にしか残りません。
いまは、受け取った瞬間に保管されます。日々のやりとりが、そのまま会社の記録になっていく。誰も、記録のための入力をしていないのに、です。仕事を回すことが、そのまま蓄積になる。
育てる——ここはまだ途中です
その先に設計しているのが、溜まった記録を外向けの発信に育てることです。
現場のやりとりには、この会社にしか書けないことが詰まっています。資材が入らないとき、どう判断したか。難しい納まりを、どう解いたか。それは、どんな立派な会社案内よりも、この職人たちの実力を正確に伝えます。
正直に書きますが、この部分はまだ途中です。記録が溜まる仕組みは動いていますが、そこから発信が生まれる部分は、これから回り始めるところです。
ひとつだけ、先に決めている編集方針があります。磨きすぎないこと。「まじか」「じゃあこうしよう」という生のやりとりを、整った説明文に書き直した瞬間、価値は消えます。生々しさこそが、読む人に届く本体だからです。
これは、デザインの仕事です
ここまで、デザインの話をひとつもしていないように見えるかもしれません。色もレイアウトも出てきませんでした。
でも私は、これをデザインの仕事だと思ってやっています。
何を作るかと同じくらい、何を作らないかを決める。誰の一日も変えずに、会社に何が残るかだけを変える。この判断の連続が設計であり、デザインです。うちはそれを2000年からやってきました。いまは、AIでコードを書けるようになったので、判断したことを自分たちの手で動くものにできる。それだけの違いです。
こんな事で悩んでいませんか?
- ホームページを作ったのに、問い合わせが来ない
- 日々の仕事の中身が、外にまったく伝わっていない
- システムを入れたいが、現場に負担をかけたくない
工務店の集客の相談は、たいてい「広告を出しましょう」「サイトを作り直しましょう」に行き着きます。でも、いちばんの資産は、現場が毎日やっている仕事そのものの中にあります。それを、現場の手を止めずに取り出せるかどうか。そこが設計です。
この仕組みの管理画面は内部のものなので、お見せできる画像がほとんどありません。対面かオンラインで、秘密保持の書面を交わしたうえでなら、実物をご覧いただけます。
無料相談というものは、たいてい1時間で終わります。私は10時間お付き合いします。U-MAで用意できるもので糸口があればご案内し、世の中にあるもので足りるなら「足ります」と言い、解けない難しさは「難しい」と正直に言います。
課題や与件を共有いただければ、打ち返します。
Related Posts
2026/08/31
強みは既に日々のデータの中にある。ウーマが提案する、AI活用の仕組み
AIで記事を自動化しても、問い合わせが増えない会社は多い。デザイン会社ウーマが、日々のLINEのやり取りをRAGでデータ化し、記事とサチコ分析を通じて顧客と現場
2026/08/27
AI集客を自分の店で回して分かった、「半分」までしか任せない理由
AIで記事も投稿も自動で作れる時代に、私たちはあえて半分で止めています。2000年からアートディレクションをやってきた会社の、その理由です。…
2026/01/17
変形・特殊名刺の世界|型にはまらないデザインで差をつける
変形・特殊名刺の種類と効果を解説。正方形、型抜き、透明、立体など、標準サイズにとらわれない名刺の世界。メリット・デメリットと向いている業種もお伝えします。…


