無料素材写真を黄金分割してデザインしてみよう

グラフィックデザインを行う場合、web・紙媒体などのメディアを問わず、写真の扱いに困るときがあります。

はじめに

本来ならば、コンテンツの目的に合わせて撮影計画を立てて、カメラマン・ヘアメイク・モデル・スタイリストなどの協力スタッフをアテンドして、撮影スタジオもしくは外ロケでイメージに合う撮影ができるといいのですが、予算やスケジュールなどでそれがかなわない時もあります。

私の通常業務ですと、予算とスケジュールが許す中で、クライアントニーズに応えられるよう撮影を行うことが多いです。そうすることで

・ワンアンドオンリーのイメージを作ることが出来る(他社との差別化)
・クライアントとディスカッションする時間を多く取れるために、意思の疎通が深まる
・自分で撮影をしているので、デザイン時にハートがこもる
・コンテンツ全体を通じて統一感が出る
・撮影を行うことでチーム内での結束が高まる

などなど、撮影の企画は大変ですがメリットも数多くあります。

とはいえ、

そんなことしてる時間がないよ!

という声も多く聞こえてきそうです。

そこで、今回は

  1. 無料素材サイトから写真をダウンロードし
  2. フォトショップで色調補正をして
  3. 黄金分割でトリミング〜テキストを置く

という流れでデザイン作業をすすめていきましょう。

無料写真素材をダウンロード


https://www.photo-ac.com/main/detail/852408

いつもお世話になっているPhotoACさん。640PIXの小さな画像であれば無料で使うことができます。使える写真がたくさんありますので、気に入った方はプレミアム会員サービスにご登録ください。

さて、さっそくフォトショップしてみます。調整レイヤーを駆使、コントラストを強くして色味を落とし、全体にざらつき感を足してみました。

※元画像は破壊せず、いつでも作業を最初に戻れるようにしてPSD保存しておくと後の修正が楽です。このあたりのPhotoShopテクニックは別の機会にゆずり、先にすすみましょう。

次ページで、この写真を黄金分割レイアウトをしてみましょう。


黄金比でロゴをつくりたい

こんにちは、私はウーマという会社のグラフィックデザイナー・藤井と申します。

「ロゴ制作を依頼された」「提案したのだが、なかなか決まらず迷走している」「かっこいいロゴをつくりたいがどこから着手していいかわからない・・・」。日々お仕事で制作に向き合っていると、こんなことがあったりしますよね。

デザインをする時に、丸腰では戦えません。
必ずプロの道具をもって挑みます。

デザインには数多くのテクニック(道具)がありますが、今回はその中の1つ「黄金比(おうごんひ:Golden retio)」を用いたロゴデザインの作り方を一緒にみていきましょう。

「黄金比」「ロゴ」で画像検索してみる

まずは取材です。いったいどんなロゴが黄金比を用いてデザインされているのでしょう。ここはあえて英語で「logo golden ratio」でグーグル画像検索してみましょう。(キャプチャは2017/11のもの。画像クリックで検索結果にリンクします)

ふむふむ・・・・・。アップルやTOYOTAなど、グリーバル企業のロゴも散見されますね。このように「数多くの人が目にして“心地よく”感じる」プロポーションには黄金比が用いられている、という事がわかります。

これらのサンプルを見て分かることは

モチーフを決め、ディティールに黄金比テンプレートをあてている

ということです。

それでは次のページから、Adobe Illustratorを使って実際の制作にはいってみましょう。